損害保険

個人の賠償保険

損害保険商品に、『個人賠償保険』というものがあります。各保険会社によって様々な呼び方があると思いますが、一般的に?呼ばれることが多いのは個人賠償かなと。
先日思ったことをひとつ。

サバゲー中に相手を怪我させてしまったら個人賠償保険で補償されるのかなぁ…

弊社のメイン事業である、サバイバルゲームフィールドの運営。松江市宍道町の古墳の森という都市公園で社会実験として行っております。
『サバイバルゲームで相手を怪我させて保険って…よく分かんないけど』
ですよね。少し難しいかもしれません。今回のこの話しは、私がボーっと考えていたことなので、規定や約款を読んだり保険会社に確認を取ったものではありません。ただの考察と思ってお読みいただければと思います。

気になる点①相手にケガをさせるリスクの高さ

これ、正直けっこう低いと思うんですね。ちなみにここでいうところのケガとは、重症のことを指していると思ってください。

  1. エアガンで相手を撃ち、身体のどこかに青アザを作る
  2. ゲーム中にエリア内で衝突し身体に傷害を負う

いや、これくらいなんですよね…

サバゲーをやったことがある方だと分かると思うのですが、ゲーム前には必ず安全性について細かく説明やレクチャーをさせていただきます。
特に重きを置くのは『眼球の保護』です。参加の際は必ずサバゲー専用のゴーグルという、眼球を保護する道具を着用します。
サバゲーでは6mmという大きさのBB弾を使用します。そのBB弾が勢いよくエアガンから発射され、身体に当たったかどうかで相手を退場させるルールがメインです。
上記のケガの青アザという部分ですが、身体のどこかに当たると痛いです。どれくらいかというと、青アザができるくらいです。
(ちなみに当フィールドでは初心者でも参加しやすい威力の弱いエアガンを使用したソフトサバゲーにも力を入れています。)

まぁサバゲーをスポーツと捉えるのであれば、当たり所によって青アザができてしまうくらいは想定の範囲内というか、自己責任だと思います。そもそも射撃によって相手にBB弾を当てるのですから、ゲーム中に相手と身体が接触するというケースは少ないです。
他の球技と比べても、接触事故でのケガのリスクは低いと感じています。

ここまで前置いてなんですが、大体スポーツにおいては競技中のケガについては賠償責任を負うことってほぼないんですけどね…乱闘などケンカ騒ぎでも、闘争行為による相手への被害は免責ですし。
スポーツなんだからケガはあるよね、と。

じゃあサバゲーでどんな時に個人に賠償責任が?

これですが、やはりセーフティエリアでの事故において注意が必要と感じます。
セーフティエリアというのは、扱うエアガンにBB弾を充填しない、トリガー(引き金)に指を掛けない、人に向けない、空撃ちしない、安全装置をオンにする、などどこのサバゲーフィールドも安全対策は徹底しています。
参加されるお客様も、皆様このようなマナーを守られています。
だってセーフティエリアでは眼球を保護するゴーグルは着用しませんので…もしもセーフティエリアでエアガンが暴発や誤操作でBB弾が発射されたら…そしてその先に人の顔があったら…眼球に当たったら…

最悪の場合失明です

これは重傷です。後遺障害ですね。
となると、被害を受けてしまった方は治療費から仕事の休業の損害から、本来得られるであった賃金の喪失部分やら…様々な損害が発生します。その方の賃金や家族構成などによって変わりますが、場合によっては億単位ですよね。

これがもしも他人のエアガンに起因すること、そして持ち主に責任が発生したら…ということです。

ゲーム中は賠償責任が発生しないのに、休憩中だと発生する…何か違和感。と思われるかもしれませんが、通常エアガンが発射されない状況で、たまたま、持ち主がわざとではなくあくまで『偶然起こった事故』であると、持ち主に賠償責任が発生するかもしれませんね。

ただ、そんな事故もセーフティエリアではあり得ると判断しその場にいるのだから、持ち主に責任はない。なんて判断になってしまえば責任は負わないのかもしれませんが…

他の競技に置き換えても、例えばボールや道具を使うものであればその道具の管理上、何か偶然に事故が起こってしまった場合などが考えられると思います。とにかく競技そのもので一緒に参加しているという状況下でなければ、それ以外で起きてしまった事故は偶発性が高い(もちろん内容によりますが)のではないかと。

あくまでサバゲーフィールドの敷地内で起こった、という部分にフォーカスしてしまうと『そこにいるからだ』と言われるかもしれませんが…それはサバゲー云々だからというわけではない気がするんですけどね。
確かに他の競技と比べるとBB弾を発射するために、電動で動いてしまう道具、と考えると少しリスクが上がっている気もしますが。
ただ現場で運営をする立場からしても、逆にそれに対しての安全対策や意識は高いので、偶発的な事故は少ないかと。

置いてあるエアガンを壊してしまったなども注意

ケガも怖いですが、個人的にはエアガンは5万円以上するものも多いですので、セーフティエリア内で休んでいる時にたまたまエアガンに接触して破損させてしまった。なんてケースの方がよっぽど怖いですけどね。
それも持ち主の置き方や保管方法もどうだったの?という所に視点が当たってしまいますが…

まぁそんなシーンを見ていて、もしも何かあった時に(これはサバゲー以外の日常生活においても同じ)相手への弁済について保険を掛けたりされてるのかなぁと…考えちゃいますね。

ちなみに施設の管理や運営上、当フィールドの責任でお客様にケガがあった、持ち物に損害を与えてしまった場合の保険には加入しています。
もちろんそんな事故が起きないように、様々なリスクを考えて日々運営や準備、整備や整理を行っております…
補足ですが、サバゲーでケガをした(捻挫や打撲、骨折など)場合はどうしても性質上自己責任となってしまいます。ご自身でケガのリスクがある、もしそうなった場合に仕事を休まなければならない、収入が減ったら困る、という場合はご自身で医療保険屋傷害保険、所得補償保険に加入されることをお勧めします。
スポーツという性質上、相手に弁済を請求するのは難しいので…

なんにせよ、事故なくケガなく皆様楽しく遊んでいただけるといいですね。

サバゲーマーの方でこの記事のような事例について気になるという方はご相談ください。可能な限りご質問にお答えできればと思います。

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