本日、セミナーを受けてきました。
恐らく小規模企業共済に入った方がいいのかなぁ?と考えている事業者の方もたくさんいらっしゃると思います。
今回は個人的な見解を書いてみます。
まずは特長について
- 小規模事業者向けの退職金制度である
- 掛金は全て所得控除
- 月々の掛金は1,000円~70,000円の範囲で設定可能
- 加入後も掛金の増減が可能
- 共済金の受取りは一括、分割どちらも可能
- 一括受取りの場合は退職所得、分割の場合は雑所得扱い
- 掛金の範囲内で、低金利の貸付制度が利用可能
他にも多数あるんでしょうが、代表的なところはこんなところでしょうか?
結論からざっくり、こんな風に使うといいのかな?と思ったことを。
1,000円でも掛けられるんだから、とりあえずやっとくのはアリかも!
掛金が全額所得控除になるなら、掛けておいても大きな損にはならないよね?とは思います。
しかしまず所得控除の意味分かってる?ってとこからですよね…
ざっくり240か月(20年)を下回る期間だと、解約すると掛金を下回ってしまいます。
ここの所も240か月(20年)を超える事業を確実に行うという場合であれば問題ないですが…
こんな激動の時代、そんな確約なくね???とは思いますね。
というかですね、この小規模企業共済はそもそも退職金の積立のような性質で掛金を拠出するわけです。
となると個人型確定拠出年金(iDeCo)だってあるし、生命保険もあるし、金融資産もあるし…
個人的にはiDeCoと比べたら良いかなぁと思いました。
小規模企業者共済は、今のところ1%で運用しているそうです。ただ所得控除というメリットがありますので、おおよそ600万円の所得に掛かる所得税の方で毎月3万円、25年拠出すると複利計算ではおおよそ3%くらいの計算になるそうです。
この3%という数字、金融資産で投資を行っている方からしたらどうかなぁと思われるかもしれませんが…
インフレや為替の影響があったら…という話しもあったんですが、そこまで理解して日々過ごす方がどれだけいるかな、と。
iDeCoと違う点は、解約に関してかなぁと感じました。iDeCoは原則解約が難しいと思ってください。
別の口座を用意して、そこに現金を入れなければ強制的に拠出が止まりますが。(自分で証券口座を使って運用する場合のみしか知りません。)
小規模企業共済はただ解約だけではなく、廃業をした、法人成りをして役員になった、ならなかった場合などで受け取れる共済金が違います。
ここのところは小規模企業共済のホームページをご覧いただいた方が早いと思います。(タップで中小機構のHPへ行きます)
ちょっと話しがぼやけてきましたが…要するに…
- 退職金の積立てって考えてる?
- 生保、金融資産で運用やリスク管理してる?
- 所得控除って分かりますか?
- iDeCoも所得控除や退職所得控除がありますが
- というか他のリスク管理や本業の儲けは大丈夫?
とかをヒアリングしながら総合的に提案していくしかないよなぁって思いました。
ちなみに小規模企業共済って代理店制度なんてないですよね?とお聞きしましたが、金融機関(銀行)さんが代理店みたいなもんらしいですね。
ふーーーーーん。仕組みとして凄く良いので、取り扱いできて手数料でももらえればねぇ…(そこはただのちょっとした欲です。すみません。)どちらにしても相談者に合うものならきちんと案内しますけどね。
それにしても会社役員で厚生年金に加入してたら小規模企業共済には入れないって聞いたので、そうなの?と思っているところ。
どこを見てもそんな風には見えないのですが…ただ保険や金融資産は本当に複雑なので、自分もきちんと調べてみます。
もし加入できなければすみません!僕の誤りです。
(ちなみに小規模企業共済の加入要件のページ。役員で厚生年金加入していても大丈夫に見える)
まぁ一口では簡単にリスク管理、ましてや保険屋金融資産どうするなんて決められないわけです。
良かったらご相談ください~。