結論:何も考えない人
保険が必要か不要か、そこは正直どちらでも良いと思っています。
ですがここ最近では、本当に何も考えないし調べない、勉強をしないという人が増えているような気がします。
保険が不要だという記事を見てただ解約をする人
保険が必要だと思って言われるがまま加入する人
どっちもどっちではないでしょうか?
今からの時代、本当に自分の頭で考えて取捨選択ができないと、辛いと思います。
保険不要論が注目される背景

貯蓄から投資へという流れ、老後2,000万円不足問題。
こういったニュースや記事の見出しを多く目にするようになったと思います。
小学校からでも金融教育を取り入れていくとか、そういった流れについても影響があると思います。
あと民間の保険が不要だと言われる原因に、保険そのものを多数だったり保険金を掛けすぎだったりということに気が付いた人が増えたのも一因ではないでしょうか?
もうネットやYouTubeで検索すれば山ほど出てきます。保険不要論。
書籍も多数出ていますよね。
なんとなく景気が悪いような、今後の見通しが立たないような雰囲気から、漠然とお金についてどうにかしなければならないという意識も増えたのでしょう。
新型コロナウイルスの蔓延も大きな要因の一つでしょう。
保険不要論が出てくること自体は悪くないと思います。考えるきっかけになりますので。
保険の真実:一概には不要とも必要とも言えない

私は保険代理店をやっているから、保険について敏感に反応してしまうというのは否定できません。
ただですね、なんか最近ってすぐ「断定したがる」記事や見出しが多いですよね。
これは私も記事を書くし、講演会もやる、YouTubeも始めたし非常に良く分かるんです。
扇動的なタイトルじゃないと、そもそも読まれもしないんです。
だからこの記事のタイトルも若干ですが煽っています。考えていない人が一番損ですよ?と。
で、当たり前なんですけど、保険なんて必要か不要かなんて一概に言えなくて、その人の状況や環境によるとしか言えないんですよ。
これって保険だけの話しじゃなくて、商品というものに関しては全てそうじゃないですか?
私はラーメンが好きなので毎日必ず1杯は外食するんです。
と同じくらいのレベルで人それぞれの問題や好みだと思います。
否定とか肯定するのは当事者同士だけでよくて、なぜ人のことにまでいちいち断定して話しをするんでしょうね?
まぁそういった話や意見にすぐ流されるようになってしまった時代なんでしょう…
保険選びの基本:正しく検討するためのポイント

1.ライフプランの考慮
人によるといった部分で一番大きいのは「ライフプラン」だと思います。
ただライフプランと聞くと、何か壮大なものを浮かべてしまう人も多いと思います。
私が思うライフプランって、3~5年くらいだと考えています。
正直このご時世、10年後の予測なんて中々難しいと思いませんか?
私自身がコロコロ考え方を変えるから、というだけではなく、今まで車の営業、保険の営業、会社経営をやってきた経験を話します。
「3年もあれば状況や環境なんてガラリと変わる」
これは時代や技術がそうしてしまっている、と言っていいと思います。
特に最近だとAIの発達が著しいのは何となく分かりますよね?
自身も、そしてもしお子さんがいらっしゃる人なら、10年後くらいの仕事の様子なんて分かりますか?
なので3~5年くらいでよいので、ライフプランを立てる際に
「自分の価値観」
これをよくよく振り返り、理解するようにしてください。
2.家計のバランス
貯金ができない…
家計簿が続かない…
こう悩んでしまう方も多いと思います。私もプライベートのことに関しては全然できていません…
すごく思うことなんですが、保険だけではなくてお金を使っていることって沢山ありますよね?
保険は人生で2番目に高い買い物だ、と聞くと「はぁ?」と思ってしまいます。
持論ですが、食費と被服代は?生涯でいくら払ってるの?と。
今って、食事や被服も安価で良質なもの、そして選択肢が相当増えているじゃないですか?
人によって相当支出の幅があると思いますよ。
「あなたは保険屋さんだから、他の物を削って保険に入れと行っているんでしょ?」
絶対にその考えはないです!
人それぞれお金の使いかたなんて自由なんです。
後悔のないように有意義に使ってください。
毎日ラーメンを外食したって、推しにいくら使おうが良いと思いますよ。
その中で今自分は何にお金を使うべきか?保険は見直した方がいいかな?何かリスクはないかな?
という時のアドバイザーとうだけでしかありません。
やりたいこととリスクヘッジ
なので、短めのライフプランでいいので考えて、その中でやりたいことや自分はこんなことにお金を使いたいという価値観を見出してください。
- そしてそれができなくなるようなリスクはないのか?
- もしそのリスクが降りかかった時に、今のままで問題ないか?
- やりたいことや今までの生活は諦めて環境を変えることができるか?
- もしそれを保険で守れるとしたらどれくらいの保険料なら出してもいいか?
こういう考え方の流れになると思います。
私は独立して事業をやっているので、一応やりたいことをやりたいようにやっています。
ですが当然リスクもあります。
そこの部分を家計やライフプランに落とし込んでしっかりと考えてください。
信頼できる保険屋さんの選び方

損害保険と生命保険、両方の知識
代理店をやっていると、どちらに力を入れるか?とかどちらが大事か?
という話題にもなります。
私の持論は
「保険はリスク移転の手段でしかなく、どちらということはない」
という考えです。
どっちが得意かというのは確かにあるかもしれません。
どうしても商品の特性がありますので。
どっちを売りたいか、ということはないんです(私は)。
この商品でお客さんのリスクヘッジができるならそれを説明する、ということです。
ここが保険の難しいところなのかもしれませんね。
よくあるケースですが、イベントや教室を開くために参加者の傷害保険に入りたい、というものです。
これは何でも掛けられるわけではなく、人数や内容によっても違います。
そしてよくよく聞くと
「それって主催、運営者の賠償責任を考えないといけないのでは?」
この流れが一番多いです。長くなるので詳しくは説明しませんが、営業をやっているとよくあります。
お客さん自身がニーズを分かっていない
これにつきます。商品をただ説明して売るだけなら営業の仕事ではありません。
なぜわざわざ保険会社から手数料をもらって保険の募集人がいるのか?
それをしないのなら保険募集人は不要です。
社会保障や事業に関する知識
今はどうか知りませんが、生保会社に入るとファイナンシャルプランナー技能士3級をとりあえず取得する、というのは何となくあるような気がします。
私はファイナンシャルプランナーになりたくて、カーディーラーにいる時から3級→2級を取り、CFPも1科目ですが取得しました。
個人的には3級の勉強が1番難しかったです。
なぜかというと、社会保障や金融資産についてほぼ無知識だったからです。
(もちろん税金、生保や不動産、相続も)
頭が拒否反応を示したことを今でも覚えています…
そこで一番感じたことですが、特に社会保障と税金の知識について
こんなことも知らずにこの国で生きてきたのか…
でした。本当にFPの勉強をして良かったです。
社会保障と税金のことを全然知らずに保険の説明は、できないことはないですが提供できるサービスとして天と地ほど差があると思います。
なのでFP何級という肩書に惑わされず、どれほど社会保障と税金のことを知っているか、ということは信頼できる保険屋さん選びの項目の1つだと思います。
そして独立して事業を始め、株式会社設立から決算など法務や税務を自分でやったから分かりますが、事業活動というものがどういうことなのかを理解しているか。
これも非常に大きな一つだと思います。
では個人のお客さんなら関係ないかも?と思うかもしれませんが、現代では起業も副業も増えてきています。
今後はさらに増えていくことも予想されますし、ライフプランの中にご自身だけではなくその家族もビジネスについて考えることは増えるでしょう。
事業自体のオペレーションや財務について、法律について詳しいと生命保険、損害保険の両方で役に立てると思いますね。
資産運用について

保険不要論でよく言われるのが
「保険は全て解約して投資に回しました!」
というセリフです。これはどこまでが本当かは分かりませんけどね…
投資を始めること、勉強することは非常に有意義だと思います。
というかFPの取得、株式会社を設立して分かりましたが
「世の中は株式で回っている」
※だいぶざっくりな言い回しですよ?
と私は感じました。
資産運用自体を絶対にしなければならないとは言いませんが、世の中の仕組みとして知っておいた方がいいような気がします。
ライフプランを少しでも考えて組んだ際に、iDeCoやNISAを使うということが有効な方も多数いらっしゃると思いますよ。
それと相談で多いのが
「なんかドル建てで保険に入ることをお勧めされました…」
これも、リスクや資産状況、ニーズに合えば全然問題ないと思いますよ?
ただ一時(今も?)為替リスクや解約時の控除についてきちんと説明、理解がなく、解約時にトラブルになるというニュースも目にしていました。
これはなんとも言えないですけどね…ちゃんと説明はしたけどお客さんも適当に返事して加入もあると思いますし。
なので、資産運用について最低限で良いので知識をつけるということは、自分の身を守るという点でもお勧めはしています。
基本が一番難しいような気がするんですけどね。
会社を経営して分かったことと、まとめ

お金が用意できれば「倒産はしない」
まだ会社経営を始めて2年のひよっこですが、連続で赤字の企業でもなんで潰れないか?は分かりました。
それは「お金を用意できるから」です。
ん?当たり前じゃないの?でも赤字ってことは売上からは支出を払いきれてないんだよな。
私が言いたいのは「お金を借りられるか」です。
もちろん株式で資金調達もありますが、ここでは割愛します。
赤字でも個人だろうが銀行だろうがなんでも、お金を融通してくれる人や機関がいる限り、倒産はしません。
もちろん辞めようと思って解散は意思でできますが。
個人事業主に関してはまたちょっと考え方が違うのですが、これも割愛。
赤字なのに倒産しない、ということの不思議が解決できた時に「家計ではどうだっけ?」と疑問を持つようになりました。
家計での倒産は「理想を下げる」こと
家計には倒産というものがありません。
しかしお金を調達できるかという部分は事業と同じです。
車を買いたい、家を建てたい、子どもを希望する大学へ行かせたい。
現在の収入だけではなく、借りることができるはずです。
そのためには「定期的な収入」による「信用」が必要なのは言うまでもありませんよね。
では家計では借りられなくなったら人生終了か?
そんなことはありません。日本は今のところ社会保障が充実しています。
働けなくなっても、お金が借りられなくなっても、野放しにはされません。
一応今のところは?ミサイルや爆撃もありません。
病気や不慮の事故以外では、一応寿命まで生きられる国です。
でも私がなぜ事業の「倒産」と比較したか?
それが家計でお金が借りられなくなった場合は「理想を下げた生活をすることになる」ということを言いたかったです。
命は取られなくても何が起こるか分からないこの時代、単に保険が不要かどうかという議論にするのではなく。
くどいですが短くてもライフプランを立てて、あなたの価値観をしっかりと見定めてくださいね。
一番損をする人まとめ
保険不要論が出てくること自体はなんら不思議でもなんでもありません。
ただ私が思うのは
何も考えない、調べも勉強もしない人が一番損をする
ということです。そこはブレません。
だから不要だと言って全て保険を解約した人でも、ただ何となく言われるがままの人は何かで損害を被る可能性はありますよね。
自分で考えられないことが一番のリスクですね。
ただ保険や社会保障、投資なども複雑で非常に難しいです。
そのお手伝いをするために私は経営コンサルティング、保険代理店、FPをやっています。
いつでもご相談ください。という自分の業務のアピールの記事でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。